10日 原油はわずかに反発、材料待ちのなか持ち高整理で
アジア時間10日午前の原油取引は方向感に乏しいなか、小幅に上昇している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの和平合意による中東情勢の緊張緩和が相場にいったん織り込まれ、「アジア時間では新たな材料待ちの状況で、持ち高整理の売買に伴った動き」と指摘した。目先の原油相場の焦点としては、米政府機関の閉鎖を挙げた。「米国の経済統計が公表されず動きにくくなっているのはもちろん、閉鎖が長引いていることでそろそろ景気への悪影響が懸念される局面に入りつつある。場合によっては原油相場にも波及しそうだ」との見方を述べた。
日経平均株価は前日比452円22銭安の4万8,128円22銭で推移している。ドル円相場は1ドル=152.94円と、前日の17時時点(153.07円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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