16日 原油は反発、需給引き締まり観測で
16日アジア午前時間の原油市況は反発。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「アジア時間のダウ先物指数につれ高となっている」と指摘した。さらに、米国のトランプ大統領は15日、ロシア産原油購入停止についてインドのモディ首相が保証したと述べた。その背景には、ロシアがウクライナとの戦闘開始以降、西側諸国が経済的制裁を行っていたが、抜け穴として中国とインドがロシア産の原油を購入していたという。これにより、トランプ大統領はインド間との貿易にかかる関税を引き上げることを示唆し、米国との貿易を優先したインド側(モディ首相)から「ロシア産原油の購入停止に対して言質をとった形」(同)。また、吉田氏はこの値動きに対して、WTI、ブレントともに続落しており、値ごろ感から買い戻しが入ったとも指摘した。特にWTIは60ドルの節目を割った時点で下げ止まる傾向が以前もみられ、「今年の5月頃も60ドル近辺まで下げてそのあと反発する動きがみられた。今回も同じような値動きをしている」と付け加えた。 日経平均株価は前日比351円83銭高の4万8,024円50銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.67円と、前日の17時時点(151.25円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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