20日 原油は下落、地政学リスクの後退や米政府機関閉鎖が重石
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は先週末終値と比べ19セント安の57.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同20セント安の61.09ドル/バレルと、いずれも下落している。 20日アジア時間午前の原油相場は弱含み。国際エネルギー機関(IEA)が原油の供給過剰の見通しを示し、需給の緩みが意識されやすい地合いのなか、地政学リスクの後退や米国政府機関の閉鎖が重石となっている。 ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストによると、米国のトランプ大統領がロシア寄りの態度を示しており、ロシアからのエネルギー供給が途絶するとの懸念が和らいでいる。米国では政府機関の閉鎖が続き、市場では長期化による経済への悪影響が懸念されているという。 中国で20日、2025年7~9月の国内総生産(GDP)や9月の小売売上高および鉱工業生産が発表された。GDPや小売売上高は前回発表から鈍化したものの、鉱工業生産は加速。弱気一辺倒ではなかったとあり、原油相場の下げ幅を削っている可能性があるようだ。 日経平均株価は先週末比1,353円39銭高の4万8,935円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.85円と、同17時時点(149.71円)から円安・ドル高に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):138.81(↓1.60)
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