17日 原油は反落、地政学リスクへの警戒緩和と米利下げ期待後退で
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は先週末終値と比べ61セント安の59.48ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同58セント安の63.81ドル/バレルと、いずれも反落している。 17日アジア時間午前の原油相場は軟調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストによると、地政学的リスクに対する警戒感が後退した。加えて、米国の政策金利引き下げへの期待感が後退し続けており、同国の景気への逆風が原油相場に下げ圧力を加えているという。 原油市場では14日、イラン軍による石油タンカー1隻の拿捕やウクライナによるロシア・ノボロシースク港へのドローン攻撃による供給逼迫懸念が台頭。また、米国のトランプ大統領がベネズエラへの攻撃を検討しているとの情報が伝わったことも材料視され、急伸した。上野氏は「週末にかけてこれらの事態が悪化したことはなく、地政学的リスクに対し、短期的な安堵感が広がっている」と指摘した。 日経平均株価は先週末比350円11銭安の5万59円11銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.62円と、同17時時点(154.68円)から円高・ドル安に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):145.09(↑0.45)
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