27日 原油は反落、利益確定売りで
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ23セント安の58.42ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同22セント安の62.91ドル/バレルと、いずれも反落している。 27日アジア時間午前の原油相場は反落。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、前日の反発を受け持ち高調整の売りが発生したという。 前日にはこれまでの売られ過ぎの反動から、「買戻しによる反発が見られた」(野神氏)。もっとも、26日に発表された米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)による米国の週間在庫統計では、事前予想を上回りガソリンで251万バレル、軽油、暖房油で155万バレル在庫が増加するなど、下方圧力を加える材料も浮上。祝日前ということもあり、利益確定売りも発生し短期的なスパンで反落したようだ。 今後の見方として野神氏は、感謝祭からクリスマス、年末へ続くこの時期は取引量が減少するとしたうえで、「だからこそ、小さな材料でも市場に反応が生じやすい」と述べる。足元ではロシアとウクライナの停戦交渉や利下げ観測、米連邦準備制度理事会(FRB)の議長人事など、今後の材料足りえるトピックスは山積しており、「米国のトランプ大統領など、要人のコメントに注視が必要」と野神氏は締めくくった。 日経平均株価は前日比140円84銭高の5万180円14銭で推移している。ドル円相場は1ドル=156.03円と、前日の17時時点(156.38円)と比べ、小幅ながらドル安・円高方向に振れている。
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