5日 原油は小幅反落、上昇ムードが一服
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5日アジア時間午前の原油相場は小幅反落。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、前日の急落とそれに対する急反発を受け、足元ではWTI原油相場60ドルを前後して反落に転じたという。大きな動きが一服し、「上げ止まりの様相」だと吉田氏は解説する。 前日の原油相場は、米民間雇用統計ADP発表による予想外の雇用減少を受け、大きく上下した。景気減退観測が浮上し大きく下げ圧力をかけた一方、利下げ観測が浸透し急反発を呼んだ格好だ。 10日に年内最後となる連邦準備理事会(FRB)の会合が持たれるが、同会合では0.25ポイントの利下げが発表されると期待されている。もっとも、「利下げ観測はすでに織り込み済み」と吉田氏は見る。「利下げに留まらず、来年の見通しにまつわる発言が出てくるかどうかが焦点となる」と、同氏は今後の見方を示した。 日経平均株価は前日比673円94銭安の5万354円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 155.05円と、前日の17時時点(155.25円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
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