10日 原油は小幅反発、2日続落を受け買い戻し
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ14セント高の58.39ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同14セント高の62.08ドル/バレルと、いずれも小幅に反発している。 10日アジア時間午前の原油相場は小幅反発。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、前日までの2日続落を受け、値ごろ感による買い戻しが発生しているという。 米国石油協会(API)の在庫統計によると、米原油在庫は前週から487万バレル減少し、取り崩し幅が市場の事前予想を下回ったことで買い戻しを後押しした。もっとも、野神氏によると、上げ幅を抑制したのも同統計の内容にあるという。ガソリンは事前予想を少なくとも倍以上上回る、700万バレルの増加となり、弱材料視された。これに対し野神氏は、ロシア産軽油の供給減少を巡る軽油需要増加が背景にあるとしたうえで、「需要を見越し製油所の稼働を上げた結果、連産品のガソリン供給が増えてしまった」と解説する。 今後の見方として野神氏は、「足元の様子見材料の出口が待たれる」と続ける。日本時間の10日深夜には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が、11日午後には国際エネルギー機関(IEA)やOPECの月次報告が控える。これらの発表を待ち、市場は様子見せざるを得ない状況だと、野神氏は締めくくった。 日経平均株価は前日比204円34銭安の5万450円76銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 156.62円と、前日の17時時点(156.20円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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