18日 原油は続伸、ベネズエラ産の供給不安でショートカバー発生
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ63セント高の56.57ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同57セント高の60.25ドル/バレルと、いずれも続伸している。 18日アジア午前時間の原油相場は強基調で推移。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「直近ではショートカバー(買い戻し)が発生しやすい状態となっている」と指摘した。今週にかけてWTI原油先物は4営業日続落し、先週と比べて3ドル以上下落。市場では売られ過ぎとの見方が強まったという。16日には米国のトランプ大統領がベネズエラの港に制裁対象の石油タンカーが入港しないように命じたほか、ロシア産原油に対して新たな制裁の準備をしていると示唆。「市場関係者も原油の供給に影響が出ると認識し始めている」(同氏)。こうした強材料がみられたことから買い戻しが入ったようだ。 また、野神氏はWTI原油先物の納会が迫るなか、今週から来週にかけてクリスマス休暇が近づいており、「取引量が少ないため、買い戻しをせざるを得なかったようだ」とし、テクニカル要因も強いとの見方を示した。
日経平均株価は前日比577円85銭安の4万8,934円43銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.76円と、前日の17時時点(155.50円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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