26日 原油は上昇、ナイジェリアの供給懸念で
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11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は祝日前の24日比15セント高の58.50ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同14セント高の62.38ドル/バレルと、いずれも上昇した。 アジア時間26日午前の原油相場は上昇。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「ロシア・ウクライナの和平交渉が進行するなか、新たにナイジェリアの供給懸念が浮上し相場に上昇圧力を加えた」と指摘した。米国のトランプ大統領は25日午前、米軍がナイジェリア北西部のイスラム過激派組織を攻撃したと発表。ナイジェリアの原油は軽質のため欧州などで重宝されており、同国からの供給が引き締まることへの懸念が生じた。 またロシアとウクライナは現在和平交渉を行っているものの、領土問題で折り合いが付かず和平の実現には時間がかかるとの見通しが強い。こうしたなか、ウクライナはこの間もロシアの製油所や石油タンクの攻撃を続けている。 もっとも、上げ幅は限定的だ。野神氏によると、ナイジェリアの原油、天然ガスの産地は南部に集中。今回米軍が攻撃したのは北部のため、原油の供給に直接的な影響が及ぶ可能性は今のところ低いという。またベネズエラからの原油供給についても「当初懸念されたほど壊滅的な影響はなさそうだ」(野神氏)という。トランプ大統領は当面海上封鎖を行う方針を打ち出しており、懸念された陸上攻撃が実施される見通しは後退しているようだ。 日経平均株価は前日比496円30銭高の5万904円9銭で推移している。ドル円相場は1ドル=156.19円と、前日の17時時点(156.00円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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