新春特集=2026年LNG相場、供給増で一段安に
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2025年1~11月の北東アジア着LNGスポット相場は、期近着の平均価格が百万英国熱量単位(mmBtu)あたり12.35ドルと、前年同期比72セント安で推移した。ドナルド・トランプ氏が1月20日に米国大統領に就任後、米国と中国の貿易摩擦が強まり、2月中旬にはスポット相場が16.65ドル前後と、23年11月下旬以来の高値を記録した。しかし、ウクライナ戦争終結への期待感から、相場は1カ月を待たずに1.00ドル以上急落。その後もトランプ大統領の言動で世界経済や情勢が揺れ動き、25年前半は荒い値動きが続いた。
また、日本向けの発電用ガス需要が減少するという観測も弱材料視されている。26年はもともと原子力発電と太陽光発電の稼働率上昇や全体的な電力需要の減少に伴い、日本のLNG輸入量は25年比で300万トン減るとみられていた。これに加え、柏崎刈羽原子力発電所6号機(出力135万6,000kW)がフル稼働した場合、発電用LNG需要は年間130万~150万トン減少する見通し。需要の弱さを背景に、「26年の北東アジア着相場は9月頃に10.00ドルを切ってくる可能性がある」(欧アナリスト)。さらに、足元の先物相場を踏まえると、「相場が7~9月期を待たずに10.00ドルを割り込む場面が出てくる」(日本商社)との見方も聞かれた。 ただ、中国ではトラック燃料や北京周辺での都市ガス需要を中心に、国内のガス需要が増加する見込み。その反面、ロシア産ガスのパイプライン供給はすでに輸送能力の限界に達しているため、中国は26年にLNG輸入量を7,500万トン前後に戻すと予想されている。 |




