原油・コンデンセート=8月30日~9月3日:ADNOCがターム供給を5%削減
中東原油/コンデンセート アブダビ産原油の商いでは、ADNOCが29日、11月積み供給量の削減幅の縮小をアジアのターム契約者に通知した。複数の市場関係者によると、契約数量に対する削減幅は全油種で5%と、10月積みと同水準となった。市場関係者からは、10月積みスポット取引では、割安な域外産に押されて中東産原油の需要が緩和していたことで、「ADNOCによる減産継続の方針は間違いではない」(北東アジアの需要家)との見方が伝えられた。一方、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、徐々に減産幅をしている縮小している。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 10月積みアンゴラ産原油の商いでは、パランカに権益を持つフランスの石油開発会社Maurel&Promが今週締め切った販売入札で、対象の10月18~19日積みパランカを販売した。価格の詳細は不明だが、買い手は中国国際連合石化(ユニペック)だったようだ。その他のアフリカ産原油の商いでは、ユニペックが上述のパランカに加えてガーナ産ジュビリーとカメルーン産コーレ(Kole)も購入したことが判明した。価格や売り手の詳細は現時点で明らかになっていない。
南方原油/コンデンセート ベトナム産原油の商いでは、同国の国営PVオイルは、26日に締め切ったバクホライトの販売入札で対象となる10~16日積みの30万バレルを販売した。買い手は予想されていたとおり、国営タイ石油公社(PTT)で価格はDTDブレントに対して1ドル台半ばのプレミアムだったことが判明した。同入札が、10月積みベトナム産原油として最後の販売入札となるとみられる。PTTは10月積みとして同カーゴを含み、計5カーゴのベトナム産原油を手当てしていた。
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