サンアロマー=ポリプロピレンを値上げ、ナフサ高を受け
サンアロマーは14日、代表的な汎用樹脂であるポリプロピレン(PP)を11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象となるのは同社が生産する全製品で、値上げ幅は1キログラムあたり15円以上としている。
同社は今回の値上げについて、PPの主原料となるナフサ価格が急騰、国産ナフサに換算するとすでに1キロリットルあたり60,000円に達し、さらなる上昇も懸念されることを要因として挙げている。ナフサ相場の上昇については、原料となる原油相場がコロナ禍の影響が緩和し経済活動が回復しつつあることに伴う需要増、ハリケーン被害による原油設備の損傷などによる供給減などが背景にあるとしている。
同社はこれまでも原料価格高騰による値上げを実施しているが、ここ最近のコスト上昇はコストダウンなどにより吸収することは困難と判断、値上げを決めたとしている。
サンアロマーは昭和電工およびENEOSが出資するPPメーカー。PPは食品包材や自動車部品など幅広い用途に使用されている。
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