伊丹市交通局が11日開札に開札した4～6月納めの市バス向け軽油360klを対象とした一般競争入札はリットルあたり届け96.7円で、地場ディーラーのミツワ(兵庫県川西市)が落札した。前期の同80.2円から16.5円高い。

　年明けから続く原油市況の上昇を受け、先高期待が急浮上。入札参加者の警戒感が落札価格を強く押し上げた。名古屋の大手タンク業者、中川物産も同値で応札したが、くじ引きで負けた。

　一方、軽油と同時に開札された21年度納入分アドブルー1万6,000リットルを対象とした一般競争入札は、前年度比1円安のリットルあたり届け43円で落札された。全国に広がるシェア争いの激化を受け、落札価格が切り下がった。ガソリンスタンドを手掛ける小林産業(兵庫県伊丹市)が落札した。

　同社は届け44円で落札された前年度の入札で、同85円で応札するなどトップ争いからは外れていたが、今回、有力なサプライヤーを後ろ盾に激しい競争に競り勝った。前回の落札業者、浪田石油(大阪府大阪市)も同43円で応札したが、くじ引きで脱落。2番札の石油ディーラー、新出光(福岡県福岡市)は同44円で応札していた。

　伊丹市交通局は新型コロナ感染拡大の影響で市バスの運行本数を前年比で1割削減している。このため、軽油、アドブルーともに今回の入札の対象となった予定数量を前年から1割ほど落としたという。

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伊丹市交通局市軽油入札

21年度

数量

価格

4月

360

96.70

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

年間

360

96.70

価格：ローリー持ち届け円/リットル、数量：kl

伊丹市交通局のアドブルー入札結果の推移

納期

価格(円/ℓ)

前回比

数量(ℓ)

落札業者

21年度

43.0

-1.0

16,000

小林産業

20年度

44.0

0

18,000

浪田石油

19年度

44.0

-1.0

18,000

新出光

18年度

45.0

-3.0

18,000

フジオックス

17年度

48.0

－

18,000

新出光

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