審議会=4回目のCNに向けた自動車政策検討会開催、一般意見を公開
28日に開催された4回目の審議会「カーボンニュートラルに向けた自動車政策検討会」で、3月9日~4月2日に寄せられた一般意見92件が公開された。具体的にみると、電動車の定義明確化やガソリンスタンド、カーディーラーの在り方、都市部と山間部のインフラ格差について、嗜好性が大きい工業製品に対する国の関与有無、合成燃料の商用化推進希望、消費者への価格負担の反対など、幅広い意見が寄せられた。
そのほか、自動車関連団体からカーボンニュートラル社会に向けた提案、問題点なども提示された。日本自動車工業会は、次世代自動車の普及に対する政府支援のほか、既存インフラと親和性が高い合成燃料やバイオ燃料を含めた燃料のCN化と実用化の支援を求めた。また、主に自動車の整備機器製造メーカーで構成されている日本自動車機械器具工業会は、中小企業単独でCO2排出量の計測は困難とし、一企業、一個人レベルのCO2排出量の簡易計測方法の明示などを要望している。
同審議会は経済産を業省と国土交通省が共同で進めており、3月8日に初会合を開催。自動車関連業界のほか、石油業界からも意見や要望を集め、自動車や蓄電池産業分野に対するグリーン成長戦略実行計画の改定を進める構えだ。
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