6月第2週のSS軽油市況=前週比1.5円上げ、最安値は徳島県
資源エネルギー庁が16日に発表したSS軽油小売価格によると、6月第2週の14日現在、全国平均価格は前週比1.5円高の消費税込み134.6円となった。値上げは2週連続。
元売り各社が仕切り価格をさらに引き上げたため、卸業者の多くが小売価格の見直しに動いた。元売り各社は10日以降の仕切り価格を2円引き上げ済み。17日以降の仕切り価格も0.5円さらに引き上げるなど、小売価格の上昇はしばらく続きそうだ。
最高値地区は鹿児島県の144.3円だが、前週から0.2円の値下がり。小売価格の上昇に伴う消費者心理の悪化を受け、小幅ながら店頭価格を見直しが入った。最安値は徳島県で同1.6円高の126.6円だった。都市部では、北海道が前週比2.6円高の133.6円、東京都が同0.7円安の136.4円、愛知県が同0.7円安の131.9円、大阪府は同2.4円高の133.6円。
石油連盟によると、6月5~12日の軽油平均出荷量は全国ベースで1日あたり8万5,783klと前週比21.3%増加。先高を見越した仮需が発生したようだ。ただし、それでも前年比では12.7%減にとどまるなど、需要の回復とは言い難い状況だった。前年は巣ごもりに伴う戸配需要増でトラックの稼働が高まった時期だが、今年はおおよそ織り込み済みとされている。
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