経産省=2030年の電源別発電コスト、最安は太陽光
経済産業省は12日、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(第45回)で今後のエネルギー政策に向けた検討を行い、2030年の電源別発電コスト試算の結果概要を公表した。コスト面での特徴を明らかにし、どの電源に政策の力点を置くかなど、今後のエネルギー政策議論の参考にされる。
これによると、最も安い発電コストは事業用太陽光で1㎾あたり8円台前半~11円台後半、これにガスコジェネ(9円台後半~10円台後半)、陸上風力(9円台後半~17円台前半)、中水力(10円台後半)、住宅太陽光(9円台後半~14円台前半)と、再生可能エネルギーが目立ち、LNG火力(10円台後半~14円台前半)がこれに続いた。一方、これまで安価な電源とされていた原子力は安全対策コストの上昇を受けて11円台後半に、化石燃料の電源は石炭火力(13円台後半~22円台前半)、石油火力(24円台後半~27円台後半)など、他の電源より高めの算定となった。
東京 : 電力チーム 工藤 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.