出光興産=SAF製造を中心としたCO2資源化、環境省の公募事業に採択
出光興産は24日、東芝エネルギーシステムズ、東洋エンジニアリング、東芝、日本CCS調査、全日本空輸株式会社と、環境省地球環境局が公募した「令和3年度二酸化炭素の資源化を通じた炭素循環社会モデル構築促進事業」で、「人工光合成技術を用いた電解による地域のCO2資源化検討事業」が委託事業として採択されたと発表した。
採択されたのは、東芝研究開発センターが開発した二酸化炭素を一酸化炭素に転換するCO2電解技術を用いてCOと水素から液体燃料を合成するFT(注1)合成技術と組み合わせ、「持続可能な航空燃料(SAF)」を製造し、P2C(注2)による炭素循環ビジネスモデル。今後、東芝エネルギーシステムズが実用規模のCO2電解装置のプロトタイプを製作し、同社の浜川崎工場で運転実証を実施する。更に、CO2の分離回収からSAF製造、消費までの全工程を、北海道苫小牧市を含む候補地で実証を想定した基本計画を作成する。期間は今年9月から2025年3月を予定している。
注1:フィッシャー・トロプシュ(FT)法とは、COと水素から触媒反応を用いて液状の炭化水素を合成する一連の技術
注2:P2Cとは、CCU/カーボンリサイクル技術のひとつであるPower to Chemicals(P2C)は、再エネや再エネ水素等を用いてCO2を環境価値の高い有価物に再利用する技術であり、CO2の排出削減だけでなく、再エネの普及拡大にも大きく貢献する。
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