伊藤忠エネクス=埼玉にアドブルー工場新設、需要増に対応
エネルギー総合商社の伊藤忠エネクスが7月にアドブルー工場を新設していたことが、6日までに関係者への取材でわかった。同社はこれまでアドブルーの製造を外部に委託してきたが、今回初めて自社グループでの製造に乗り出す。当面の間、増加傾向にあるとされるアドブルー需要に対応し供給力を強化する。
伊藤忠エネが新たに設置した「埼玉アドブルー工場」は、子会社の伊藤忠工業ガス西吉見事業所(埼玉県比企郡)内にある。伊藤忠工業がドイツ自動車工業会(VDA)からアドブルー製造のライセンスを取得し、委託製造を請け負う。
工場の生産能力は日量30klで、アドブルー貯蔵タンク(容量50kl)4基、純水タンク(同30kl)1基、溶解炉(同6kl)1基を備える。北関東、甲府、新潟、郡山各ストックポイント(SP)に配送される。
伊藤忠エネは9月中には新工場からの出荷を開始する見込み。アドブルー販売シェア拡大の足掛かりとなりそうだ。
※6日発行の『CROSS VIEW 軽油』第84号(21年9月5日号)で詳しく取り上げています。
東京 : 国内製品チーム 須藤 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.