資源エネルギー庁が29日に公表した全国小売価格によると、27日現在のレギュラーガソリンは四国局ベースで2週続けての上昇となった。前週比0.1円高の158.7円。高知県は前週比0.1円高の162.2円、愛媛県は前週比0.2円高の158.9円、徳島県は前週比0.5円高の155.6円となった。一方で、香川県は前週から横ばいの156.6円だった。

　ENEOS、出光興産など元売り各社の仕切り価格は、原油高を背景に9月に入ってから引き上げもしくは据え置きが続いている。このため、仕入れ価格を店頭価格に反映したものとみられる。ただ、「なかなか店頭価格に反映しにくい」（小売業者）との声が寄せられた。香川県では高松市が9月末までまん延防止重点措置の対象地域となっており、移動自粛で小売りの需要が伸び悩んでいるという。10月以降からまん延防止措置が解除されたものの、「新型コロナウイルスへの警戒感が強く、需要増は期待できない」との指摘も聞かれた。

　軽油も四国局ベースで上昇した。前週比0.1円高の137.3円となった。徳島県は前週比0.2円高の133.9円、香川県は前週比0.3円高の137.7円となった。一方で、高知県は前週から横ばいの140円、香川県も前週から横ばいの136.5円となった。新型コロナウイルスの影響で需要が減少し、販売量を確保するため、店頭価格への反映が遅れているようだ。