三井物産プラ=10月からアドブルー値上げ、原料高騰で
化学品専門商社の三井物産プラスチックが10月から尿素水アドブルーの販売価格をリットルあたり3.5円引き上げると、販売店各社に通知した。複数の市場関係者が伝えた。
運転手不足による物流コストの上昇や、アドブルーに含まれる尿素の価格高騰などが値上げの背景にある。リム情報開発が発行する週刊『クリーンエネルギー』によると、尿素の日本着(CFR)価格はキログラムあたり61.2円と、6月8日時点の45.7円と比べ、15.5円上昇した。濃度32.5%の尿素水アドブルーの原料コストが単純計算で約5円押し上げられた形だ。
三井物産プラの値上げについて、中堅アドブルーメーカーは「原料費の高騰を考えると、リットルあたり3.5円でも足りない」とコメントした。一方、アドブルーは販売シェア争いが激しく、「値上げがなかなか通らない」(別のアドブルーメーカー)との指摘もあった。
10月以降、アドブルー市況が上がるか不透明感が漂っている。
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