東京海上HD=NZIAへ加盟、本邦保険会社では初
東京海上ホールディングスは19日、NetZero Insurance Alliance(NZIA)へ、日本の保険会社として初めて加盟すると発表した。今回の加盟を通じ、脱炭素の目標達成に向けた保険業界における国際的なルール作りに積極的に関与し、カーボンオフセット技術の肯定的評価や、企業の脱炭素に向けた活動を支援するエンゲージメントの重視など、各国の状況に応じた脱炭素化のプロセスを尊重する枠組みの策定を目指す。 NZIAは、2021年7月に「国連環境計画金融イニシアティブ 持続可能な保険原則」を母体に設立された。2050年ネットゼロ社会の実現を目指し、保険引受ポートフォリオのネットゼロ移行への取組みを推進している。この「保険引受ポートフォリオのネットゼロ」の定義、保険引受ポートフォリオの温室効果ガス排出量の測定方法、目標設定のあり方などを検討し、2023 年7月に最初の 5 年間の目標を公表することを目指している。
また、東京海上日動火災保険株式会社は、Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)に加盟し、同時に、日本における温室効果ガス排出量の計測・開示に係る論議をリードする PCAF Japan Coalition にも加盟する予定だ。これらを通じて、東京海上日動は温室効果ガス排出量の計測・分析に係る技術を高めるとともに、投融資先との脱炭素に向けた対話の質を高めることを目指す。 PCAFは、上場株式および社債、商用ローンおよび非上場株式、プロジェクトファイナンス、商業用不動産、住宅ローン、ならびに自動車ローンに関する温室効果ガス排出量の計測・開示手法の開発を行っており、2021年9月にNZIAと共同で、保険引受ポートフォリオに係る温室効果ガスの排出量の計測手法を開発するワーキンググループを設置している。
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