LPG=3月14~18日:週前半の原油安と買い手減少で暴落
CFR極東:
先週の極東着相場は週半ばまでの原油安とプロパン単体の買い手減少で急落した。Rim Asia Indexは17日時点で、プロパンが833.75ドルと11日比102.00ドル安、ブタンは858.75ドルと同102.00ドル安。4月後半着の商談では残る買い手が一部のトレーダー勢だけとなっており、買い気が弱い。一方、北海産ガス1社や欧メジャー1社に販売余地があると伝えられており、供給に引き締まり感はないようだ。台湾向けでは、輸入1社が4月後半着カーゴを手当てしたと伝えられており、他の輸入1社は買付け入札を通じ4月下旬着プロパン単体の調達に動いている。
FOB中東:
4月CPはプロパン860ドル前後、ブタン885ドル前後と予想されている。4月積みで複数の産ガス社がスポット販売に動いた。中東産ガス1社は17日、4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンをタイ輸入1社に販売したようだ。カタール産ガス1社は販売入札を通じ、4月下旬積みで2カーゴを販売したとみられている。このほか、4月アブダビ積みプロパンリッチが、中東トレーダー1社から華北輸入1社向けに4月CP対比10ドル台半ば~後半のディスカウントで販売された。これらの成約後も、中国プレーヤー1社が4月上旬積みプロパン/ブタン同率玉の転売を検討しているようだ。
日本国内:
3月渡しの京浜の陸上相場は、プロパンが102,800~103,800円に小幅下落した。需給緩和を受けた。一方、ブタンは106,800~107,300円と横ばい。スポット市場では、気温の上昇を受けて、プロパンの民生用需要が先行き減退するとの見方が強まった。このなか、買い手はプロパンの購入に消極的。中京では、ディーラー1社が実施していた買付け入札は、プロパン、ブタンいずれも約200トンが落札された。落札価格はプロパン104,000円前後、ブタン107,000円台後半だった。