LPG=3月21~25日:相場は急伸、旺盛な買い気と原油高で
CFR極東:
先週の極東着相場は原油高と旺盛な買い気に伴い急伸した。Rim Asia Indexは24日時点で、プロパンが953.50ドルと18日比93.25ドル高、ブタンは978.50ドルと同93.25ドル高。複数の買い手が4月後半着~5月前半着のプロパン単体に調達に動いたうえ、中国向けの5月着プロパン需要も浮上し、買い気が高まっている。華北のプロパン脱水素装置(PDH)操業1社が買付け入札を通じ、5月着プロパン4万6,000トン2カーゴを調達。買い手は不明ながら、英メジャー1社が5月前半寧波着プロパン4万6,000トンを5月極東着市況対比40ドルのプレミアムで販売したと伝えられた。
FOB中東:
4月CPはプロパン915ドル前後、ブタン940ドル前後と予想されている。5月CPが4月CPを大幅に下回るとの見方を受けた先安観が強いなか、4月積みカーゴに対する買い気は弱く、商談は低調。華東輸入1社がプロパン/ブタン同率玉の需要を抱えていると伝えられたものの、同社は市場から退いたもよう。5月積みでは、中国着市場でプロパン需要が堅調なことから、プロパン4万4,000トンへの買い気が高まると予想されている一方、プロパン/ブタン各2万2,000トンの買い手は見当たらず、需要は後退しているようだ。
日本国内:
3月渡しの陸上市場の商談は一巡した。売買双方のプレーヤーは4月渡しの商談に目を向けている。ただ、元売り勢は4月CP確定前のスポット供給に慎重な姿勢を取っている。ウクライナ情勢の悪化で4月CPの予想が難しいことが主因。一方、4月仕切り価格は現時点で3月に比べて13,000~14,000円上昇し、プロパン118,000円台、ブタン122,000円台とそれぞれ試算されている。