LPG=3月28日~4月1日:相場は下落、需給緩和感の台頭で
CFR極東:
先週の極東着相場は需給緩和感で弱含み。Rim Asia Indexは3月31日時点で、プロパンが917.50ドルと25日比26.50ドル安、ブタンは937.50ドルと同31.50ドル安。複数の売り手が5月前半着プロパン4万6,000トンを抱えていると伝えられており、供給は潤沢。需要面では、極東輸入業者はこのタイミングの調達に関心が薄く、買い手はプロパン2万3,000トンを物色するトレーダー数社とみられている。プロパン2万3,000トンに対する買唱えは4月1日、5月極東着市況対比31ドルのプレミアム(5月CP対比18ドルのプレミアムに相当)で聞かれた。
FOB中東:
4月CPはプロパン940ドル、ブタン960ドルで確定。プロパンが前月比45ドル、ブタンが同40ドルいずれも上昇した。プロパンは、事前の予想を上回ったとの指摘が聞かれている。3月30日時点で、原油相場が2月末を上回る水準で推移しており、今後も上昇が続くとの見通しが材料視されたとの見方が寄せられた。5月CPはプロパン846ドル前後、ブタン866ドル前後と予想されている。カタール国際石油製品販売会社(QPSPP)は5月積みアクセプタンスを通達し、ノミネーションに対し数日の前倒しがあったと伝えられた。QPSPPは高在庫を抱えているとの見方が寄せられており、一部の市場関係者は5月積みで1~2カーゴをスポット販売可能とみている。
日本国内:
4月渡しの商談が開始された。京浜の陸上相場はプロパンが117,900~118,400円、ブタンが121,900~122,900円。4月CPが市場予想を上回って確定したことから、売り手は唱えの引き上げを検討中。元売り1社はスポット供給を4月仕切り価格と同水準で検討しており、売りアイデアをプロパン120,000円前後、ブタン123,000円前後でそれぞれ寄せた。一方、4月CP確定前に、京浜ではプロパンが118,000円前後、ブタンが123,000円前後でそれぞれ成約された。