非化石価値取引=非FIT再エネ指定、約定量が3,509万kWhと大幅減
日本卸電力取引所(JEPX)で12日に約定処理が行われた、2021年度第4回の非化石価値取引「非FIT再エネ指定」は、第1回から連続で約定価格が下限値の0.60円となった。約定量は3,509万5,886kWhと買い入札量が全量約定したものの、第1回の39億kWh、第2回の18億kWh、第3回の28億kWhから急減した。前日にも報じたように、高度化法の中間目標まで1年間の猶予があるなか、卸電力価格の高騰に伴い経済的に厳しい事業者が多く、買い気が極端に低下したと見られる。
売り入札量は166億367万5,785kWhとなり、過去3回のなかでもっとも多くなった。過去3回の売れ残りなども投じられたと見られる。非FIT再エネ指定は、大型水力などが主な原資となっており、今回は21年10月~12月の発電分が対象だが、前回の21年7月~9月に比べると、水力発電量は大きく減少している。
入札した会員数が22社で、約定した会員数が21社だった。入札および約定会員数ともに、過去3回のなかで最も少なかった。
小売電気事業者以外の需要家なども直接取引が可能なFIT発電分の約定日は、13日に予定されている。下限値の0.30円で約定するとの見方が多いようだ。 |
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