JERA=東電PGから電力逼迫回避の検討要請、増出力運転の実施へ
JERAは27日、東京電力パワーグリッド(PG)による需給逼迫回避の検討要請を受け、以下の対応を行うことを発表した。 【発電所の補修調整の実施】 常陸那珂石炭火力1号機(定格出力100万kW)および南横浜LNG火力1号機および2号機(35万kW×2基)および3号機(45万kW)の補修調整を実施後、出力抑制を解除する。 【発電所における増出力運転の実施】 次の発電所において計52万9,000kWの増出力運転(定格出力を上回る出力での運転)を実施する。常陸那珂石炭火力1号機および2号機(定格出力100万kW×2基)、常陸那珂共同石炭火力1号機(65万kW)、広野石炭火力6号機(60万kW)、鹿島LNG火力7号系列1軸から3軸(42万kW×3基)、南横浜LNG火力2号機(35万kW)、横浜LNG火力7・8号系列1軸~4軸(37万kW×8基)、品川火力1号系列から3軸(38万kW×3基、都市ガス)、千葉LNG火力1・2号系列1軸~4軸(36万kW×8基)、袖ケ浦LNG火力1号機(60万kW)および2号機~4号機(100万kW×3基)、富津LNG火力1号系列6軸(16万7,000kW×6基)、同7軸(16万5,000kW)、2号系列1軸~7軸(16万2,000kW×7基)、3号系列1軸~4軸(38万kW×4基)。 ※【姉崎LNG火力5号機の運転再開】 7月1日から8月31日までの夏季の追加電力供給力(kW)公募で落札した、長期計画停止中の姉崎LNG火力5号機の運転再開を6月30日にする。同機は当初、29日に再開を前倒しする予定だったが、再び当初の予定に戻った。同機は、運転開始から40年以上経った発電設備のため、運転再開に向けて確認された複数の不具合箇所の補修作業を行っている。起動に向けた補修作業に予定より時間を要することが判明した。
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