INPEX=豪北部準州沖合GHGアセスメント鉱区を落札
INPEXは24日、子会社の INPEX Browse E&P Pty Ltd (IBEP)を通じて、豪州にて実施された2021年の温室効果ガス(GHG)アセスメント鉱区公開入札において、G-7-AP鉱区をパートナーであるTotalEnergies CCS AustraliaおよびWoodside Energyと共に、ボナパルトCO2分離回収・貯留(CCS)評価共同事業体として落札したと発表した。
本鉱区は、豪北部準州の北西沖合の水深約30~75メートルの海域にあり、GHGの地下貯留に適した地域とされているボナパルト堆積盆地に位置している。
本鉱区ではIBEPがオペレーターとして53パーセントの権益を保有し、TotalEnergies CCS AustraliaおよびWoodside Energyと共に同事業体として評価作業を推進していくという。同社操業のイクシスLNGプロジェクトもGHG排出量削減を目標として本鉱区におけるCCS機会を活用することが想定されている。さらに、世界最大規模のCCSプロジェクトの立ち上げを視野に、本鉱区評価事業は豪北部準州政府が構想するダーウィン CCUS(CO2分離回収・利用・貯留)ハブ※に資することが期待されており、同社は本鉱区評価事業及びイクシスLNGプロジェクトのオペレーターとして豪州北部におけるCCS事 業の普及を促す重要な役割を担うこととなるという。
※豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)が主体となり、北部準州政府および当社やその他の産業参加者と共同で開発を進めている低排出CCUSハブ構想。