審議会=e-fuelの導入促進に向けた官民協議会、16日に初会合
経済産業省で16日、「合成燃料(e-fuel)の導入促進に向けた官民協議会」の初会合を開催する。合成燃料は、二酸化炭素と水素を合成して製造される燃料で、ガソリンエンジンなどの内燃機関や既存の燃料インフラが活用できるため、石油業界では注目が高い次世代燃料として挙げられている。
一方、現行の製造技術ではガソリンや軽油に比べて割高となるため、普及に向けてコスト削減が今後の重要な課題となる。NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2020年8月に試算した製造コストによると、国内の水素を利用して国内で製造する場合はリットルあたり約700円、海外で製造した場合は約300円が必要だ。
国は2050年にガソリン価格以下のコスト実現を目標としており、その過程として2030年までに大規模な製造技術の確立、2030年代に市場への導入拡大、2040年までに商業化を想定している。
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