INPEX=柏崎市でブルー水素・アンモニア製造・利用の実証試験を開始
INPEXは15日、同社の東柏崎ガス田平井地区(新潟県)で、「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」を開始すると発表した。国産の天然ガスを使い、ブルー水素・アンモニアの製造、国内枯渇ガス田でのCCUSの実施、さらに発電等の利用まで一貫して実証する、日本初の試みになる。 具体的には同地区に新たな施設を建設し、年間700トンの水素を製造するもので、水素の一部はアンモニア製造に使用、残りを水素発電に使用する。原料は同社が新潟県内で生産する天然ガスで、輸送には既存のパイプラインを使用する。また、水素、アンモニア製造の際に副次的に発生するCO2を既にガス生産を終了した東柏崎ガス田平井地区の貯留層へ圧入(CCUS)し、この実証試験で製造される水素・アンモニアをブルー水素・アンモニアにする。CO2の地下圧入開始後は、安全や環境に十分に配慮し、適切な CO2圧入操業の監視と圧入したCO2のモニタリングを実施する計画だ。 本試験の後はその成果を活用し、新潟県で同社天然ガス田や既存インフラを活用したブルー水素製造プラントを建設し、2030年頃までに商業化を目指す。
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