エア・ウォーター=室蘭市で水素サプライチェーンの実証事業を開始
エア・ウォーター北海道は24日、室蘭ガスを代表企業として室蘭市、室蘭テクノセンター、室蘭工業大学、産学連携機構九州、大成建設、北弘電社と共同で、水素の製造・貯蔵・配送・利用までのサプライチェーンを構築する実証事業を行うと発表した。 実証事業では、室蘭市が所有する祝津風力発電所で発電した電気を使い、水電解水素製造装置で水素を製造。既存のガス配送網に混載可能な円筒型水素吸蔵合金タンクに充填し、需要家まで配送する。現在、産業用分野で普及している水素配送方法は14.7MPaまたは19.6MPaの高圧水素ガスボンベだが、今回は水素吸蔵合金を用いることで水素を低圧で大量かつ安全に配送することが可能になる。これにより建物や街区、特に一般住宅などの小規模需要家への水素の普及促進を実証していく。 また、この実証事業は水素供給コストの低減を目的としており、以下の実証も行う。 ・既存のLPG配送網を活用することによる配送コストの低減実証 ・再エネ変動に追従した水電解装置の稼働率向上によるコスト低減実証 ・水素利用方法の多様化(小規模需要家へ機器を設置)による普及コストの低減実証 ・水素製造時の副生酸素の有効利用(陸上養殖への利用)による水素コスト低減実証
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