液化石油ガス(LPG)元売り大手のアストモスエネルギーとジクシスはサプライチェーンの効率化と最適化を図るため、愛知県碧南市に位置する碧南LPG基地の利用を終了し、2025年6月から同県知多市にある出光興産の愛知事業所(出光愛知)を共同利用する。両社は30日、中京地域における物流業務の提携について合意したと発表。LPGのローリートラックを含め、運転手の労働時間に制限が設けられる「2024年問題」で輸送能力の低下が懸念されるなか、コストの低減を狙う。

　これまで主にジクシスが利用していた碧南LPG基地は、輸入玉の受け入れも国内向けの出荷も停止する方針。ジクシスによると、輸入タンクなど、設備の今後の活用方法については検討中だという。一方、碧南LPG基地からの出荷減少を補うため、出光愛知には新たにローリー出荷レーンが6レーン増設される予定だ。