東急建設=渋谷の工事現場で水素燃料電池の実証を検証
東急建設は、帝人と共同で、渋谷の建設工事現場で電源として活用する水素燃料電池発電機の有効性と有用性に関する検証を6月下旬から7月中旬に行った。夜間工事の現場では、照明や警告板などの電源が必要だが、通電していないケースが多く、一般的に軽油やガソリンを使用する発電機が用いられる。ただ、軽油・ガソリン発電機はCO₂の排出をはじめ、騒音、振動、臭気などの問題があり、周辺環境に支障をきたすことから、改善が課題となっていた。この点、水素燃料電池は従来の発電機と比べて臭気が無く、騒音の低減も見込める。また、燃料電池はCO₂などの温室効果ガスを排出せず、脱炭素社会の実現に貢献する。今回の検証では東急建設の技術研究所で生産したグリーン水素が使用された。 検証の結果、水素燃料電池は10時間の使用で約6キロのCO2が削減され、運転音は約60デシベル(ガソリン発電機は80デシベル)と、それぞれ削減効果が確認された。また、作業、運搬においても特殊機材は必要とせず、人の手により作業員1名で運搬が可能だった。
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