ENEOS=水島コンビーナートで水素利活用へ、JFEスチールと共同で
ENEOSとJFEスチールは30日、水島コンビナートでCO2フリー水素利活用の共同検討を開始したと発表した。水素の受入や貯蔵、供給拠点の整備および利活用の調査などを進める構えだ。2030年までにCO2フリー水素サプライチェーン構築を目指すほか、その先の水素利用拡大を見据えたサプライチェーン拡大と、さらなる水素の有効活用も検討していく。
ENEOSは水素の貯蔵や運搬に水素ガスの500分の1の容積で常温常圧の液体「メチルシクロヘキサン(MCH)」を使用し、水島製油所での受入や貯蔵、供給に向けて検討を進める。MCHは石油に似た性状の液体で、製油所の既存インフラを活用可能とされ、将来的にコスト競争力のある水素供給が可能となる。
一方、JFEグループは、カーボンリサイクル高炉や水素直接還元製鉄など超革新技術の開発を進め、2029年に水島地区の西日本製鉄所で試験高炉を想定している。この試験炉や製鉄所内の燃料用途に水素利活用を見込んでいる。
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