大阪ガス=ガスビル北館が登録有形文化財に
大阪ガスの本社で御堂筋に面した「ガスビル北館」(大阪市中央区、1966年竣工)が国の登録有形文化財に登録される見込みになった。大阪市教育委員会が文化庁へ有形文化財登録を申請するにあたり、大阪ガスが同意した。有形文化財に登録されれば、建物保護の観点から外装工事時などに行政手続きが必要となるものの、シンボル性や観光資源として建物の価値が増すメリットがある。大阪ガスは「手続きが順調に進めば、2024年3月ごろにも登録される見込み」としている。 ガスビル北館は地上8階建て。階数は隣接する南館と同じだが、延床面積は南館よりも約50%大きい。1933年に竣工された南館は2003年に有形文化財に登録されたが、このたび北館も登録要件である「竣工から50年以上」を満たしたことから、申請する運びになった。エネルギー業界の施設では、発電所などが有形文化財に登録される例はあるが、本社ビルの登録は珍しい。なお南館8階にはガスビル食堂が一般に開放されている。
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