エア・ウォーター、LBMの実証実験を推進
エア・ウォーターが家畜のふん尿を元に製造された液化バイオメタン(LBM)の商業利用に向け、実証実験を進めている。LBMは高純度のメタンを精製できることから、船舶燃料や火力発電施設における利用が期待されている。12月には、ロケット開発を手掛けるインターステラテクノロジズが、エア・ウォーターからLBMの供給を受け、小型人工衛星打上げロケット「ZERO」のエンジン燃焼実験を成功させた。 エア・ウォーターは今後も「LBMを事業として確立させたい」と意気込む。一方、課題はコストの高さだ。「(LBMは)精製する工程が必要なため、LNGとの価格競争が難しい。ただ、需要家にはクリーンエネルギーという側面を重視してLBMを選んでもらっている」(エア・ウォーター)。同社は現在、LBMの原料となるふん尿を十勝地方の2件の酪農家から無償提供してもらっているが、「契約酪農家や需要家を増やすことで、コスト削減を進めたい。さらに酪農家へも金銭的な還元をできればと考えている」(同)。 |
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