ニチガス=AIで保安作業を60分短縮
日本瓦斯(ニチガス)は昨年12月からAIを利用した「スマート保安プラットフォーム」の稼働を始め、ガス業界における保安作業の効率化を図っている。ニチガスのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するフューチャーアーキテクトが総合保安システム「スマート保安プラットフォーム」を開発。ニチガスはこのシステムを自社の保安業務に導入するにとどまらず、プラットフォーム(基盤)ビジネスの強化を目指して、ガス事業を手掛ける都市ガス事業者などに販売もする。 ニチガスによると、「スマート保安プラットフォーム」を導入した場合、作業員のスケジュール管理や、ガス漏洩の検査と結果入力を短時間で済ませることができ、1日あたり約60分の工程短縮につながるという。ニチガスはガスの利用現場に設置したネットワーク型データ通信装置「スペース蛍」と連携して、都市ガス事業者が現場から離れた場所でもガス漏洩を瞬時に把握できる「リモート保安」にも力を入れており、作業の効率化につなげている。ニチガスのDXはガス業界全体へと波及する可能性を秘めており、「すでに『スペース蛍』を導入している事業者から、『スマート保安プラットフォーム』の導入検討についても話をいただいている」(ニチガス)。 労働人口の減少に合わせたDXの必要性がエネルギー業界においても叫ばれる昨今、「DX銘柄2022」のグランプリにも輝いたニチガスが業界の先陣に立ち、改革を一段と推し進めていく。 |
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