ガス事業大手のニチガス(本社=東京都渋谷区)は5月1日から東京都稲城市や多摩市で、同社が支援するプロサッカークラブの東京ヴェルディ(東京V)と協力し、両社のマスコットをあしらったラッピングバスを運行している。バスは京王バス多摩営業所管轄の路線を走り、ニチガスのガス・電気を使用すると売り上げの一部が東京Vの補強費に充てられる「ヴェルディガスでんき」を宣伝する。

　ニチガスはガスと電気のセット販売を強化しており、東京VのホームタウンにおけるPRで、商品の認知拡大を目指すとともに、「両社でさらなる事業創造および地域貢献活動を展開していくことも狙い」(ニチガス)だ。ニチガスの2024年度における都市ガス販売量は、高気温による家庭用の減少を背景に36万2,890トンと前年度比4.4%減少したが、16年ぶりにJリーグの1部昇格を果たした東京Vの活躍で「ニチガスを知る方が増え、売上増加に繫がると考えている」(同)。日本の都市ガス各社は販売域内のサッカークラブを支援する例が多く、東京ガスは同じくJリーグ1部に所属するFC東京のプレミアムパートナーを務めている。

図: ラッピングバスのイメージ