東京都は12日、｢東京都産グリーン水素を原料として利用した化粧品のパイロット製品の製造事業｣の採択事業者として資生堂を代表提案者に採択したと発表した。パイロット製品としてリップクリーム3万本程度を製作する。これをイベント等において都民に配布し、グリーン水素の認知度向上に加え、グリーン製品の製造・利用の機運醸成を促進する。

水素は、エネルギーだけでなく化学分野において、油脂の硬化や脱臭等の作用を持つことから、食品、化粧品、ビタミン剤などの化学製品の原料等でも利用されており、こうした原料として利用される水素を、東京都が大田区京浜島に整備予定の製造拠点で製造する東京都産グリーン水素に置き換えた化粧品のパイロット製品の製造・PRを都と事業者が共同で行う。このほか、協同提案者として、資生堂クリエイティブ、トキワ、日興リカ、二和印刷の4社が選定された。