電力広域的運営推進機構(OCCTO)は1日、関西エリアの需給状況改善のため、中部電力パワーグリッド(PG)に融通を再び実施するよう指示をした。融通指示は2回目となる。中部電力PGは、関西電力送配電に7月1日の17時～18時30分の間、最大33万kWの電気を供給する。関西電力送配電供給区域において、想定以上の高気温に伴う需要増加により、需給状況の悪化が認められた。1日の関西エリア管内の想定予備率は、17時以降にかけても安定供給に必要な3％を下回るコマが複数みられている。
　なお、1日の中部エリアでは、広域予備率が低下する恐れがあるため、一般送配電事業者による電源追加起動および揚水発電設備の運用が実施された。名古屋では、連日で35度以上の猛暑日となり、高水準の冷房需要から需給が引き締まっている。