ENEOS=古紙バイオエタノールを推進、TOPPANHDとプラント建設へ
ENEOSとTOPPANHDは24日、古紙バイオエタノール実証事業で日本製紙の富士工場内にパイロットプラントを建設すると発表した。両社は2021年から難再生古紙などを原料とした国産バイオエタノール事業の立ち上げを協議し、2024年3月に事業化に向けた実証事業を実施。さらに推進するためプラント建設に着手する。
TOPPANHDが開発した防水加工された紙やノーカーボン紙などの難再生古紙から不要部分を取り除き、繊維分が豊富な原料にする前処理プロセスと、ENEOSが開発しているエタノール連続生産技術を組み合わせ、スケールアップを進める方針だ。
日本製紙は富士工場の一部敷地を提供し、パイロットプラントの糖化発酵プロセス運転を担当する。パイロットプラントの規模は古紙の投入量として1日あたり約1~3トン、バイオエタノール生産量は同300リットルを予定している。2027年前半に稼働を開始し、2030年度以降の商用化を目指す。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.