東北電=女川原発の防潮堤工事で日建連表彰「土木賞」受賞
東北電力は7日、同社の女川原発(宮城県女川町、石巻市)の安全対策工事の一環として、鹿島建設と共同で進めてきた「防潮堤かさ上げ工事」が、日本建設業連合会の日建連表彰2025で「第6回土木賞」を受賞したと発表した。 鹿島建設との共同受賞。工事は発電所の女川町敷地内で行われた。東日本大震災の教訓と最新の科学的知見を踏まえ、津波や地震などの自然災害に対する安全性を一層高めることを目的に実施され、2013年5月に着工、24年3月に完成した。完成した防潮堤は国内最高水準の海抜約29メートル。漂流物(船舶・車両等)の衝突や地盤の液状化といった複合的なリスクにも対応できるよう設計された。東北電の広報担当者は「10年以上の工事を経て完成したものであり、その間に携わった多くの関係者の努力の結晶。社外からも当社の技術力が高く評価されたことを証明するもので、今後も各種取り組みを進めていきたい」と述べた。
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