東北電=女川原発2号機、水素検出器交換で21日に計画停止
東北電力は19日、女川原発2号機(定格出力82.5万kW、沸騰水型、宮城県女川町、石巻市)の原子炉付近に設置した水素濃度検出器に不具合が確認されたことを受け、21日ごろに原子炉を計画的に停止させ、検出器の交換作業を行うと発表した。交換作業完了後、準備が整い次第、原子炉を再起動する予定で、停止から再起動までは10日間程度を見込むという。 東北電によると、女川2号機では、重大事故発生時等の水素濃度を監視するために、圧力抑制室と格納容器内に各2台ずつ、計4台の水素濃度検出器を設置している。東北電は5月26日に圧力抑制室内の検出器1台が正常な値を示していない状態にあることを確認し、使用を停止。6月20日には、格納容器内の検出器1台にも不具合があり、使用を停止した。圧力抑制室と格納容器内の水素濃度は、残る各1台の検出器が測定しているため、発電所の運転に問題はないという。 東北電の広報担当者によると、「停止した水素濃度検出器2台は、次回の定期事業者検査で点検・交換を予定していた。安定運転に万全を期す観点から、今回は対応を前倒しし、原子炉を計画的に停止した上で、4台全てを交換することにした。電力需要への対応の観点からも、停止しても問題ないと判断した」と説明した。
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