大ガス=千里蓄電所の商業運転を開始、国内初
伊藤忠商事、大阪ガス、東京センチュリーが共同出資する事業者「千里蓄電所」の系統用蓄電所「千里蓄電所」(定格出力11MW、定格容量23MWh、大阪府吹田市)が20日、商業運転を開始した。大ガスが主導する国内の蓄電所の商業運転は初めて。
千里蓄電所は、大阪ガスネットワーク所有の千里供給所内に設置。2023年4月に環境共創イニシアチブが公募する「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金(系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業)」の採択を受け、建設した。
大ガスは2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを進めており、蓄電池事業では系統用・再エネ併設型をあわせて30年度までに蓄電池運用規模1,000MW(意思決定済の案件を含む)を目指す。今回の蓄電所の商業運転開始は同計画の第一歩として位置づけられる。大ガスの広報担当者は「大阪・関西万博の開幕中はもちろん、閉幕後も旺盛な電力需要が見込まれる。これまで培ってきた電力トレーディングの知見を活かし、電力系統の安定化に貢献したい」と話した。
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