パワーエックス=蓄電池併設型太陽光発電所の運用サービス開始
パワーエックス(岡山県玉野市)は21日、蓄電池併設型太陽光発電所を対象に、発電と蓄電システムの充放電を一体的に最適運用する「電力アグリゲーションサービス」を開始すると発表した。 初号案件として、扇港電機グループで発電事業を展開するセンコーコーポレーション(三重県四日市市)と、同社が所有する太陽光発電所「鹿児島県大崎発電所」(鹿児島県大崎町、発電規模1,855 kW)に関する電力運用受託契約を締結した。 パワーエックスは今年中に蓄電システム「Mega Power 2700A」1台(定格容量:2,468kWh)を同発電所内に設置。来年2月を目途に、現行のFIT制度(固定価格買取制度)からFIP制度(フィードインプレミアム)へ移行し、電力運用を開始する。 九州を中心とする西日本エリアでは、再生可能エネルギーの導入が進む一方、日中の発電量が電力需要を上回り、一時的に発電出力を制御する「出力抑制」が増加している。同社はプレスリリースで「蓄電システムの併設によって、日中に発電される余剰な電力を一時的に蓄え、夕方や夜間などの電力需要の高い時間帯にタイムシフトして供給することを可能にする。またFIP制度へ移行することで、市場価格に連動したプレミアムが加算され、発電事業者は収益性の向上も期待できる」と同サービスの利点を説明した。
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