東電=柏崎刈羽原発7号機の核燃料、10月に取り出しへ
東京電力ホールディングス(HD)は28日、柏崎刈羽原発7号機(定格出力135万6,000kW、改良型沸騰水型、新潟県柏崎市および刈羽郡刈羽村)の核燃料を取り出す作業を10月21日に始めると発表した。7号機は国の使用前事業者検査を受検中。同検査の一環として、去年4月に原子炉に核燃料を装荷していた。10月21日から872体の核燃料を燃料プールに移す。
テロ対策施設(特定重大事故等対処施設)の工事が遅れ、10月の期限までに同施設が完成できない見通しとなったため。なお東電HDは7号機について、当面の再稼働を見送る方針をすでに公表している。
今回の燃料取り出しについて、東電HDの広報担当者は「再稼働への手続きがステップバックしたのは事実」としながらも、「手順は戻ることになるが、(核燃料を)原子炉内ではなく使用済み燃料プールで保管したほうが安全面や管理面で適していると判断した」と説明した。
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