イーレックス=系統用蓄電池に初めての新規投資
イーレックスは4日、アグリゲーション事業の一環として、系統用蓄電池への新規投資を決定したと発表した。同社による系統用蓄電池への投資は初めて。同日、グリーンエナジー&カンパニー(徳島県松茂町)の子会社グリーンエナジー・プラス(東京都杉並区)との間で、宮崎県串間市での系統用蓄電池設備の発注契約を締結したという。
今後、串間市に定格出力1,998kW、定格蓄電容量8,128kWhの蓄電所を開発する。運転開始は2026年度第2四半期を予定している。同社は系統用蓄電所の運用を通じ、需給予測と制御をベースに、市場価格が低廉な時間帯に充電(市場買取)し、市場価格が高価な時間帯には放電(市場売却)を実施。「3つの電力市場(卸電力市場・需給調整市場・容量市場)での取引を通じて収益化を目指す」としている。
イーレックスの広報担当者は「今回のプロジェクトは会社が投資する系統用蓄電池の第1号案件で、今後の事業展開やさらなる設備拡大に向けた実績構築の重要な試金石と考えている。これまで培ってきたトレーディングの知見を活かし、3つの電力市場での取引を進めていきたい」と述べた。
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