ENEOS=根岸ガス複合発電所が26年10月に廃止へ、採算性や脱炭素化で
ENEOSが東京エリアで運用する根岸ガス複合発電所(定格出力43万1,450kW、残さ油)が、26年10月1日をもって稼働終了することが分かった。同社の広報担当者は「電源としての採算性や昨今の脱炭素化(カーボンニュートラル)の流れを考慮した結果、廃止することを決定した。業績への影響は軽微と分析している」と述べた。なお、プレスリリースにする予定はないとしている。 石油精製業界では石油を精製する過程で発生する残さ油を有効活用が課題となっていた。残さ油を有効活用するために、ガス化複合発電(IGCC: Integrated Gasification Combined Cycle)方式が着目され、1997年にIGCCプロジェクトが始動。日揮ホールディングスがENEOS(日本石油精製株式会社)より主要装置の設計、調達、建設役務を受注した。その後、2003年に完工した。
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