中国電=設備故障の俣野川水力4号機、原因発表も再開未定
中国電力は5日、同社の俣野川水力4号機(定格出力30万kW、揚水発電)が6月、設備故障で計画外停止した件について、原因と再発防止策を発表した。
発表によると、4号機の発電主回路用の遮断器(スイッチ)が俣発電所の使用条件に適した耐久性を有しておらず、内部の部品が想定より早く消耗していたことが分かったという。その結果、4号機の停止のためスイッチにより送電線と発電機を切り離した際、アーク放電を消滅させることができず、スイッチ内部の圧力が高まったことで破裂し、白煙が生じたという。再発防止策として、4号機の当該スイッチや、同型を使用している3号機のスイッチを交換するという。
4号機は6月17日13時頃、前述の不具合により計画外停止し、故障発生時に作業員2人が軽傷を負った。中国電の広報担当者は「今後、スイッチの交換作業を行うため、現段階でも運転再開の時期は未定」と話した。また、不具合で生じた白煙について「白煙として見えたものは、破裂によって生じた微細な霧であったことを確認しており、消防署により火災ではないと判断されている」と説明した。
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