JERA=京都フュージョニアリングに出資、合計93.8億円の資金を調達
JERAは8日、フュージョン(核融合)エネルギーの実現を目指すスタートアップ企業の京都フュージョニアリング株式会社に出資したと発表した。コーポレートベンチャーキャピタルであるJERA Venturesを通じて出資した。同社は出資を通じて、フュージョンエネルギーにかかる新しい知見の獲得や実用化の可能性検討に取り組む。さらに、「日本におけるフュージョンエネルギー発電の早期商用化・産業化を支援することで、エネルギーの安定供給および脱炭素化に貢献したい」と述べている。 京都フュージョニアリングは、フュージョンプラントの実現に不可欠なシステムの研究開発を進めている。同社がプロジェクトリーダーとして始動したフュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST(Fusion by Advanced Superconducting Tokamak)」は、産学連携のもと2030年代の発電実証を目指す。 なお、京都フュージョニアリングはこれまでに合計93.8億円の資金を調達。京セラベンチャー・イノベーションファンド1号、JERA、三井住友信託銀行を含む計4者を引受先として総額14.5億円のエクイティファイナンスを実施。三井不動産およびグローバル・ブレインが共同で運営する31VENTURESをリード投資家として実施したシリーズCラウンド(エクステンション)を含め総額40.8億円を確保した。さらに、日本政策金融公庫、国際協力銀行(JBIC)、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、京都銀行の5社からのデットファイナンスによる総額53億円の資金調達を行った。
|