東北電=28年3月に新潟火力発電所5号系列の廃止へ、再エネ増加などで
東北電力は1日、新潟火力発電所5号系列(定格出力10万9,000kW、天然ガス)について、2028年3月頃をもって廃止すると発表した。このため、新潟火力発電所の全発電設備が廃止となるため、発電所地点としても廃止する見込みとなる。 5号系列は、運転開始から40年以上経過して老朽火力だった3号機を廃止し、新たにガスコンバインドサイクル発電設備へリプレースを行い、2011年7月に営業運転を開始。運転開始後は、東日本大震災や新潟・福島豪雨の発生により、東北エリアの供給力が著しく低下していたなか、同機は管内における電力の安定供給に貢献するなど、貴重な供給力の一つだった。ただ、近年の再生可能エネルギーの増加などにより運転機会が大幅に減少。今後の需給動向や供給力確保の見通しなどを総合的に評価した結果、廃止することが決定した。
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